ガンテ渓谷 Gangtey

プナカより車を更に東に進め、小さなワンディ・ポダン(Wangdue Phodrang)の街を通り抜けた先は、切り立った絶壁を縫うように走る山道が続きます。ここから地方情緒豊かな開拓部落ガンテのあるポブジカ谷(Phobjikha Valley)へと向かいます。西部と東・中部を分ける密林に覆われた5,000メートル級の山々が聳え立つ、ブラック・マウンテン(Black Mountains)の西側斜面に、氷河によって削り取られた美しい斜面の広がる標高3,000メートルのこの渓谷は、冬になるとヒマラヤを越えて渡ってくる貴重な保護鳥でもあるオグロヅル(Black-necked cranes)の飛来地でもあります。この風情ある村には、16世紀築のブータン最大のニンマ派寺院ガンテ・ゴンパ(Gangtey Goemba)が渓谷を見守るように建っています。この寺院は宗教学校、そして瞑想の施設を有し、ブータンの仏教形成にもっとも重要な影響を与えたブータンを代表する高僧の1人であるペマ・リンパ(Pema Lingpa)の転生仏が代々住持してきたことで知られています。

渓谷の谷底近い丘の麓にあるのがアマンコラロッジの中でも最も秘境とされるアマンコラ・ガンテです。ロッジからは未開の美しいショート竹の草原とじゃがいも畑の広がるポブジカ谷を一望することが出来ます。

ゲストルームとコモンエリアは1棟の土壁の建物の中にあります。リビングルームとダイニングルームには心地の良い椅子とソファーそして大家族スタイルの食卓があり、床から天井まで続くガラス張りの窓からは渓谷と周辺の山々の大パノラマをご覧いただけます。1階にはヨガ・メディテーション(瞑想)ルームがあり、トリートメントルーム(2部屋)と更衣室が設置されています。

8部屋のスウィートルームはアマンコラ・ティンプーと同様の、ベットルームとバスルームが続きになっているオープンな造りになっています。ブータンの伝統的なデザインに現代的な味わいを加えた、木枠のインテリアとチョコレートブラウンの壁、伝統的な暖炉“ブカリ”、人工大理石の豪華なバスタブ、シャワーと一対の洗面台、そして絶景を見渡すことの出来るデイベットが完備されています。寒い時期には各スウィート毎に暖房で暖め、快適にお過ごしいただけます。

ポブジカ渓谷でのご滞在は、王国の中でも最も手付かずの自然が残る奥深い山村ガンテ村での気ままな散策から始まり、丘の上にどっしりと構えるガンテ・ゴンバの神聖な古代からの祭壇と城壁を見学するコースをお楽しみいただけます。ペマ・リンパの転生仏であるガンテ・トゥルク(Gangtey Tulku)がガンテ滞在中であれば誰もが崇敬して止まない祝祷を受けることも可能です。マスの泳ぐ小川が流れる竹藪の湿原を果てしなく続くガンテ渓谷を満喫する、数多くのマウンテンバイクやネイチャーウォークのコースがあります。冬季には付近の鶴自然保護センターもしくはよりツルの巣により接近した渓谷の隠れ場所から、可憐な舞を披露するオグロヅルをご覧いただけます。

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